春はあけぼの

言いたいことがSNSに収まらなかった時用

【サトラレ】実在したら友達になれるかな

サトラレ?嘘つきたちの憂鬱?(1) (コミックDAYSコミックス)

サトラレ?嘘つきたちの憂鬱?(1) (コミックDAYSコミックス)


私はサトラレシリーズが大好きで
オダギリジョーさんがドラマでやってたのをキッカケに
漫画を全巻読んで、neoも読んで、
途中で終わってしまったことに悲しみを覚えていたら
なんと新シリーズが始まってました!!!歓喜!!!
気づくの遅!!!

2巻まで発売されていて、一応全巻読みました。

めっちゃよかった。
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サトラレとは。
思考が周りに筒抜けになってしまう病気。
しかし、IQ160以上の天才で
様々な分野での活躍が予想されるため
国を挙げて保護される。
保護する社会組織を
サトラレ対策委員会」とよぶ。
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サトラレの最高なところは
もちろん、設定や登場人物が魅力的なところもそうなのだけど
「もし自分の周りにサトラレがいたらどうするか」
「もし自分がサトラレだったら」
っていうのを想像できるところ。

…まあ、私は天才じゃないので
絶対的にサトラレではないのだが。

もし、自分の周りにサトラレがいたら
その人と付き合ったりできるのかな?とか考えてしまう。

更にサトラレの最高なところ(2)は
基本的にみんなものすごく優しいというところ。

法律があるから、っていうのもあるし
対策委員が常に周りにいるからっていうのもあるけど
一言、「サトラレだよ」と言ってしまうだけなのに
みんなそれを決して口にはしない。

自分に対して悪意が向けられていて
向いていることが自覚できる状況でも
逆に迷惑な意味での好意だったとしても
気づかないふりを続ける。

更に今回の新サトラレ
SNSが普及した現代の高校生。

もちろん、物語の中だから成立してる部分もあるけど
それを踏まえた上で「心底ムカつく奴」ってのがいない。

特に今回は未成年対策委員とサトラレの「嘘の友情」に言及していて
読んでいて切ないけど、ものすごく愛しい。

対策委員の3人はサトラレの千景を守るために奮闘してる。
千景は当たり前だけどそれを知らないし、ただの友達だと思ってる。

無償の愛に近い。

与えられてることに一切気づかず、
与え続けている。

仕事って枠を超えてるんじゃないか?って思ったり、
仕事だからできるのかな、と思ったり。

そこが本当に本当に、切なくて愛しい。

この世界に生きてたら対策委員の人に
100%惚れちゃうじゃん、て思う。
…でも嘘うますぎて心配になるか。

細かい設定もとてもよく出来ていて
表面上、ほとんど矛盾が生じていないから
「え?設定おかしくない?」
ってなることもほとんどないです。

強いて言うならみんなが優しすぎるところだけど、
そこがむしろ魅力だから良い。

病気なのか、進化なのか。

っていう割と大きめの主題も
続いてるんだけど、
読んでると本当に「どっちなのかな」って気持ちになる。

サイコーです。続けて読みます。