春はあけぼの

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ちはやふる【39巻】太一と新どちらが千早とくっつくのか

ちはやふるの感想がツイッターに収まりません。

 

ずっと読んで来たけど39という数字にさすがに震えた。

もともと中学生くらいの時から和歌とか大好きで読み始めたんだけど

最高にはまりまくって、ここ20巻くらいは毎巻泣いてる気がする。

 

もちろん百人一首について熱く語ることもできるんだけど

あえてちはやふるの少女漫画要素の部分を。

 

新or太一論。

 

気づいたら少女漫画を楽しむ友達は早々にちはやふるを離脱し

周りで読者を探したらスポ根好きの男友達しか残ってなくて

この話をするとつまらなそうにされる。

 

でも少女漫画好きの私からしたらここめちゃ大事なんですよ!!!

 

最初の頃はどうせ太一とくっつくんだろうな、と思ってた。

初期の太一が好きな奴なんて恐らくこの世にはいない。

同情こそしてもいい奴ではない。

だけど、だからこそ「花より男子」の道明寺的な、「オオカミ少女と黒王子」の佐田様的な(私は佐田くん大好き)ノリでいくのかなあ、と思ってた。

 

…のに!!!

高校生になったら完全に太一が、2枚目の結ばれないキャラになっていた!!!

 

しかも新も新で最終的に選ばれない2枚目天才キャラを維持していた!!!

 

少女漫画ルールでいくと完全に二人ともヒロインとは結ばれないキャラクター。

 

ただ、やはり太一には新のような実力はなく

千早は遠く離れた新を想ってるかのような描写も増える。

 

ここで完全にふつうの少女漫画だったら

新と千早の天才がくっつく、

天才は天才にしか分からない、でこの問題は解決してた。

 

…のに!!!!!

 

いや、散るはずの男の心理描写をどれだけ追いかけるんだよ?!?!?!

 

普通少女漫画だと、この手のキャラはありえないだろってくらいのスピードでヒロインの本命の恋愛を応援し始めて

ヒロインの近くにいる女とありえないだろってスピードでくっつくタイプ。

太一の場合は別に菫とくっつけばよかったんだよ。

 

たしかにここって、少女漫画ならではの薄っぺらさなんだけど、それがあるからこそのエンタメ。

 

なのに太一は一向に身を引かない。

なんなら太一は千早を一途に想い続ける。

どんだけ百人一首の句を一人で代弁する気だよ、てくらい

恋愛場面においては独壇場を繰り広げる。

(百人一首は恋の句が約50%を占めてる)

 

一方の新は「お前はいつまで中学生なんだ???」ってくらい、

まごまごまごまごまごまごしてる。

 

関係性とか、ルールに則って考えたら

もはやどっちも千早とはくっつかない。

 

なんなら須藤先輩とくっつくことになりました、って

急カーブかまされても嫌な気持ちにならないくらい、

二人とも千早に相応しくない。

 

でも私は、太一が好きだ!!!!

なぜなら天才じゃないから!!!

 

この漫画の中で誰よりも百人一首で挫折してるのは太一で、

誰よりも嫌な思いしてるのは太一。

百人一首を始めたことによって、誰よりも青春を謳歌してるのもまた、太一。

 

最後まで百人一首で青春を突っ走って欲しい。

 

新なんて別に、千早がいてもいなくても強いし

いてもいなくても百人一首やってるんだよ。

千早も新がいてもいなくても、このまましのぶちゃんと戦うんだよ。

 

でも太一はずっっと、千早といるために百人一首やってたんだよ。

(最近ようやく自分のために少しずつ百人一首できるようになったけど)

 

ここで報われないなんてあまりにも。

…でも、太一のことを考えたら、ここで千早を失うのもまた大切なことなのかもしれない。

誰かのためじゃなくて、自分のために何かしたときに

側にいるのって千早なのかな?

 

もはや太一のこと好きすぎて

太一の人生を考えてしまってるのは作者も同じなんだと勝手に思ってる。

 

百人一首メインの、「果たして千早はクイーンなれるのか?」も、もちろん見所だけど

新vs太一も見所なので

少女漫画好きの美女たちも戻ってきて読んでほしいです。